PLCの仕組みについて
PLCの仕組みについて、少しお話をしてみたいと思います。
家庭用の電源コンセントにつないで
インターネットを楽しんでしまおうという
何かと便利で優れものアイテムのPLCですが、
そもそもPLCの仕組みは、どうなっているのでしょう?
素人としての素朴な疑問で
いつも使っている電力の信号とインターネットで使うデータの信号は、
根本的に周波数が違うはずではないのでしょうか?
当然、普通に考えてみても
家庭用の電源コンセントにつなぐだけで
インターネットにつながるわけは無いはずなのです。
そこで、このPLCの隠された能力に今回は迫ってみたいと思います!
大げさな・・・(笑)
PLCの仕組みついて、いろいろと調べてみると
今まで電気を送るだけであった
家庭内の電気配線、すなわち電力線に
情報信号を乗せて送ることのできる通信技術による仕組みになっています。
たとえば、映像や音声などの情報データを
高周波信号に変換して電力線に乗せ
双方向の通信を行うわけです。
PLCの仕組みについて、時系列で簡単に説明しますと
大体、以下のようなかんじです。
(なにぶん、専門家では無いので説明は下手ですが
ご興味を持たれた方は、専門誌やメーカーカタログ等を参照して下さいね。)
①通常、使っている家庭用の電気信号は、ゆっくりとした大きな波です。
周波数にして50ヘルツ、60ヘルツといった
低い周波数の大きな波が電線の中を流れます。
※信号ルートは、電気の引込線→分電盤
②一方、インターネットなどの情報を送る信号は、細かくて小さな波です。
周波数にして2メガヘルツから30メガヘルツといった
高い周波数の小さな波が電線の中を流れます。
※信号ルートは、インターネット回線→モデム(ルータ)→PLC親機→分電盤
③さて、この2つの全く異なる信号の波をどう扱っていくのでしょうか?
この2つの異なる信号は、まず同じ電力線の中で合わせます。
同じ電力線の中を電力の波とデータの波を重ね合わせてコンセントまで送ります。
※信号ルートは、分電盤→各部屋のコンセント
④電力の波とデータの波を重ね合わせて送られてきたコンセントに
PLCのアダプターを差し込めば、
重なり合った信号から必要な情報信号を取り出し
快適なインターネットを楽しめるという仕組みになっているのです。
※信号ルートは、各部屋のコンセント→PLC子機
PLCの仕組みについて、長々とした説明になってしまいましたが、
こうして考えてみるとPLCというのは、
既設住宅におけるホームネットワークの強い味方と言えますね。